2015年12月19日

グレーのカラコンをして、アップで写っている彼

雑誌

アユの率直な意見に、ミサコはまた笑ってしまう。確かに外見もカッコよく、服のセンスもいいのだが、どこかアクセントが足りない感じがする。そこがアユと似ているのかもしれない。
「アユちゃんもお揃いで、試してごらんよ」
ミサコは二人にワンデーアキュビューディファインを試してもらった。
まずは、彼のほうに試してもらった。最初、ブラウンを試着した。キラキラと輝く瞳でますます綺麗な顔立ちになってアユもミサコも感激したが、少し大人っぽく見えるよう、グレーも勧めてみた。グレーは落ち着いた雰囲気で、彼の特殊な魅力を感じさせた。
「中身より、濃い人間に見えちゃうと、なんだか周りの人にウソついてるみたいで申し訳けないよ」
彼の口からモデルらしからぬ謙虚すぎる言葉が出て、ミサコもアユも大笑いする。
「じゃあ、尚ちゃん、モデルの仕事向いてないよ!」
アユに指摘されて、モデルの仕事は自分に合っていると感じている彼は、「ああ、僕の
職業って、これかあ」とぼんやり納得している。本当にかわいいキャラだな、とミサコは
感心する。アユには、度なしの、ブラウンとグレーを試着してもらったが、アユにはブラウンのほうがしっくりきた。
「ワンデーのカラコンだから、特定の色を決めずに、これからもいろんな色を毎日試してみて」
それぞれ、グレーとブラウンを購入した二人に、ミサコは他の色のエバーカラーワンデーのサンプルも渡した。

れから2週間ほどして、アユからミサコの元に、雑誌が届いた。彼がモデルをしているページには付箋がはってあるのだが、そもそも表紙が彼である。
「うわ~、すっごい」
ミサコはグレーのカラコンをして、アップで写っている彼を見てつぶやく。
「尚ちゃん、カッコ良すぎ」
そういいながら、先日の好青年を思い出し、モデルさんはすごいなぁと思うのであった。



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Posted by 弘せりえ at 17:25│Comments(0)短編
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